ホットギミック

女の子が日々感じてるかもしれない、あられのない感覚を、理解はできないけど、そんなものがあるということを教えてくれる監督。

擦り切れそうで切実な想いを、なぜ自分は感じることができないのか、嫉妬や絶望感を味わいながら、それでも誰か一人に向けてつくられているという意思は感じることができる。

無知で無自覚な少女が、やがて誰かだけのものになりたいという本心は、承認欲求とか、そんなものを飛び越えて、自分だけの何かにだけ意味があるという、人生の真理を痛感させてくれる。